業務用エアコンの選び方
業務用エアコンの4つ選び方をご紹介します。床面積、用途、電力に応じて適した空調機を選ぶことは、省エネ・省コストに繋がります。
業務用エアコンのプロに、最適なアドバイスを受ける
業務用エアコンは、下記に記載しますように設置場所の広さや形状、使用用途(業態)、室内機室外機の設置場所、使用時間、電源など様々な確認事項があり、それをもとに計算し適切な機種を選ぶ必要があります。
- 業務用エアコンの選定には、専門的知識が必要です。
- 業務用エアコンの業者に相談することをおすすめします。
空調エキスパートでは、業務用エアコン専門の技術者が、お客様のニーズにぴったりの業務用エアコン(空調機)をご提案させていただきます。お気軽にお電話またはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
業務用エアコンを空調エキスパートのサイトから探す
お客様のお探しの業務用エアコンの形や、馬力がおわかりの方は下記のリンクからお選びいただけます。また、設置場所(ご使用用途)から適切な空調機を選ぶこともできます。
設置する場所の広さから馬力(能力)を選ぶ
業務用エアコンの設置場所の広さから馬力をお選びいただけます。
まず、お客様の設置場所の用途に近い物を選びます。表から設置場所の広さを選びますと馬力がわかります。
広さまたは馬力をクリックいただくと、適切な馬力の商品が選べます。
(こちらは目安です。最終的には業務用エアコン専門業者に選定を任せることが大事です)
設置場所をお選びください。設置場所に適した馬力の表に切り替わります。
ここからは、上記の表の業務用エアコンの適切な「馬力」の選定方法を詳しく解説いたします。
床面積から概略の冷暖房負荷を算定することで、業務用エアコン(空調機)の馬力(能力)を算出することができます。詳細な冷暖房負荷を計算するには、日射や外壁からの負荷に外気負荷や人員、照明などの室内の発熱を合計して求めます。厨房や室内発熱の大きい工場などは、下表の標準的な床面積当りの熱負荷では適正な空調システム、空調機が選定できませんので、専門の技術者に計算してもらいましょう。
STEP 1概略冷暖房負荷を算出する
例として100㎡の事務室の業務用エアコン(空調機)を選定してみましょう。
下の表の床面積当りの熱負荷の列を見てその部屋の冷房熱負荷を計算します。
設置場所の面積 × 床面積当りの熱負荷 = 冷暖房負荷(kW)
従って、この部屋の業務用エアコン(空調機)は、6馬力160型(16.0kW)が最適となります。(室内負荷条件は概略負荷を算出する条件で、照明の量、人員の数などはこの条件で算出しています。100m2の場合は、照明が2,500W(40W×2灯の蛍光灯が約32台)、人員が20人外気が400m3/hで計算されているという事です。照明器具が多かったり、人口密度が高い事務室の場合は大きいほうの数値(170W/m2や別途計算した数値)を採用します。
単位面積当りの概略熱負荷
室の種類 | 床面積当りの熱負荷 | ||
---|---|---|---|
冷房 | 暖房 | ||
W/m2 | W/m2 | ||
事務所 | 事務室 | 140~170(155) | 110~150(130) |
会議室 | 240 | 200 | |
銀行 | 営業室 | 230 | 230 |
百貨店(ショッピングセンター) | 売場 | 300~360(330) | 150~240(195) |
スーパーマーケット | 食料品 | 200 | 230 |
ホテル | 客室 | 110~150(130) | 170~200(185) |
宴会場 | 480 | 320 | |
飲食店 | 客席 | 290 | 230 |
公民館 | 研修室 | 240 | 230 |
図書館 | 閲覧室 | 150 | 130 |
病院 | 病室 | 110 | 90 |
劇場 | 客席 | 420 | 440 |
※熱負荷(概略冷暖房負荷)は照明、人員、外気量などの一般的な条件を基にして算出したものです。
STEP 2冷暖房負荷から馬力(能力)を決定する
馬力と熱負荷の対応表
※メーカーによって多少の差異があります。
馬力 | 冷暖房負荷(STEP1の計算結果) | |
---|---|---|
冷房 | 暖房 | |
1.5馬力 (P40) | 1.6~4.0Kw (1600~4000w) | 1.6~5.2Kw (1600~5200w) |
1.8馬力 (P45) | 1.7~4.5Kw (1700~4500w) | 1.6~5.8Kw (1600~5800w) |
2馬力 (P50) | 1.8~5.0Kw (1800~5000w) | 1.6~6.6Kw (1600~6600w) |
2.3馬力 (P56) | 1.8~5.6Kw (1800~5600w) | 1.6~7.3Kw (1600~7300w) |
2.5馬力 (P63) | 1.8~6.3Kw (1800~6300w) | 1.6~8.0Kw (1600~8000w) |
3馬力 (P80) | 2.3~8.0Kw (2300~8000w) | 2.0~10.8Kw (2000~10800w) |
4馬力 (P112) | 4.3~11.2Kw (4300~11200w) | 4.5~14.0Kw (4500~14000w) |
5馬力 (P140) | 5.5~14.0Kw (5500~14000w) | 5.0~18.2Kw (5000~18200w) |
6馬力 (P160) | 5.5~16.0Kw (5500~16000w) | 5.0~19.0Kw (5000~19000w) |
8馬力 (P224) | 7.5~22.4Kw (7500~22400w) | 8.5~27.0Kw (8500~27000w) |
10馬力 (P280) | 9.1~28.0Kw (9100~28000w) | 9.1~34.0Kw (9100~34000w) |
注:寒冷地などのパッケージの選定は、暖房負荷が大きいため暖房能力が満足できるかチェックする必要があります。
空調エキスパートにご相談いただければ、専門の技術者が正しい数値を計算し適切な業務用エアコン(空調機)をご提案させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
ご自身でユニット型空調機を選定したい方はこちらのページもご利用いただけます。
>空気線図による空調機能力の計算(株式会社テクノ菱和のサイトに移動します)
業務用エアコンの形から選ぶ
業務用エアコンの形の選び方は、入替の場合は、基本的には既存の形と同じ形を選びます。
新規設置する場合は、お部屋の形やインテリアに合わせた形を選びます。
業務用エアコンは設置する場所に適した形を選定して設置致します。主な機種は以下の8種類になります。
形をクリックすると、各形のページにリンクします。
豆知識
冷暖房(空調)のシステムには大きく分けて、セントラル方式と個別分散方式という2種類があります。空調エキスパートで扱っている「業務用エアコン(空調機)」と言われるものは、上記の個別分散方式に分類されます。ちなみに、WEBのショップで販売されている冷暖房機器は殆どが個別分散方式の機械になります。
■個別分散方式とは・・・
室ごとの個別制御に適した冷暖房システム。セントラル方式に比べ省エネルギー・省スペースを図ることができ、コストパフォーマンスにも優れているためオフィスビルや店舗などに多く導入されています。
※セントラル方式は、一箇所に集中されている熱源から、建物全体に冷熱と温熱が分配される方式です。セントラル方式の空調設備についてはテクノ菱和が最適なシステムのご提案をさせていただきますのでこちらにお問合せください。